資生堂、グループ調達方針を改定

資生堂は、お取引先とともにサステナブルで責任ある調達を積極的に推進していくため、この度グループ調達方針を改定しました。当社は企業ミッションである「BEAUTY INNOVATIONS FOR A BETTER WORLD」のもと、「人々が幸福を実感できる」サステナブルな社会を実現するために、「美」を楽しめる地球環境に貢献します。2021年に策定した中長期経営戦略「WIN 2023 and Beyond」においても、経営の中心にサステナビリティ戦略を位置づけ、全社員が社会価値の創出を推進していますが、環境、人権侵害などの問題解決には自社だけではなくお取引先との協働が不可欠です。そこで、新しいグループ調達方針では、環境や人権面でお取引先に遵守頂きたい内容を方針に規定するとともに、第三者監査実施等による厳格で客観的なリスク特定と是正プロセスの導入や、サステナビリティ観点でお取引先を評価する事を明記しております。今後、お取引先に順次案内していく予定です。

調達方針改定の概要

改定された調達方針では、これまでに掲げていた調達理念や基本方針に加え、新たに「責任ある調達における方針」を設け、今まで以上に明確なリスク排除のプロセスや、サステナビリティ重視の方針を打ち出しています。

・新規のお取引先とは、アセスメント（評価・査定）を実施の上、ハイリスクでない事を確認してから取引を行い、既存のお取引先とは、定期的にアセスメントツールで評価を行います。
・ハイリスクのお取引先の場合、第三者監査を実施します。監査で重大課題が発見された場合、一定期間内に是正を要請し、是正されていない場合は取引停止を検討します。
・サプライチェーン全体におけるリスクを最大限排除するため、直接取引のあるお取引先だけでなく、二次以降のお取引先のリスクも確認を行います。
・お取引先のパフォーマンス評価にサステナビリティ観点の評価を追加し、評価の高いお取引先とのビジネスを増やします。
・「お取引先に遵守頂きたい項目」を策定し、具体的な内容を記しています。サプライヤー行動基準とともに、取引を行う全てのお取引先と遵守について合意し、その遵守状況をモニタリングしていきます。