2021年07月16日
発行元:(株)資生堂
美容情報
2021年秋冬のトレンドメイクアップ&ヘア提案
~ジュエリーメイク・ダスティローズメイク・華やかコンフォートメイク~
資生堂ビューティークリエイションセンター※1では、1987年より、メイクやヘアの現在と未来を探る「ビューティートレンド研究※2」を行っています。一般の方への調査※3や、国内女性雑誌・SNSのビューティー傾向の分析、世界のコレクション情報などを収集し、それらを総合的に分析した上で、最新のメイクやヘアのトレンドを予測しています。
新しい生活様式が広まって2年目となる2021年秋冬は、清潔感のある健康的なムードに加えて、混沌とした時代から早く脱却し、前進しようとする意識の高まりがみられそうです。そこで今回は、外向きへと変化したポジティブなムードを持つメイクアップ&ヘアを提案します。
※1 資生堂ビューティークリエイションセンター
プロのヘアメイクアップアーティストが約40名在籍し、宣伝広告のヘアメイクアップ、メイクアップ商品のカラークリエイションをはじめ、NY、パリ、東京などで開催されるファッションショーのバックステージで活躍し、最先端のトレンド情報をグローバルに発信している。
※2 資生堂のビューティートレンド研究
資生堂は1987年に「ビューティートレンド研究」を開始。ヘアメイクアップアーティストが在籍する強みを活かして、美容・ファッションの動向を分析し、未来のビューティー傾向をいち早く予測して、ヘアメイクを提案する独自の取り組み。商品開発やマーケティング、R&D に役立てている。
※3一般の方への調査 概要
調査期間:2021年5月, 調査対象者:20~50代女性, 調査方法:Webアンケート、オンライン調査、ヒアリング調査
コレクション傾向とトレンド分析
【コレクション傾向】
21年秋冬コレクションの傾向で顕著だったのは、「外へ出かけたい」「楽しみたい」という気持ちの高まりを反映したドレスアップ志向。ステイホームや巣ごもりを前向きに受け入れていた前季と比較して、確実に意識は自分の外へ、装いを積極的に楽しむ方向へと向かっています。さらに、不安が多く先行きの見えない時代に翻弄されるのではなく、自らの行動で新しいフェーズへ進んでいこうという意思が託されたファッションも目を引きました。メイクでは血色感を活かした清潔感のある、ヘルシーでナチュラルな傾向が多くみられ、ヘアは切り揃えられたブラントボブに注目です。
【国内女性雑誌・SNSビューティー傾向と一般の方への調査】
世代ごとに以下の傾向が見られました。
<自己肯定感を高めるポジティブなムード>
20~30代を中心に国内女性雑誌では、自己肯定感を高め、自分に合った“可愛い”“きれい”を追求するポジティブなムードが見られました。メイクは肌なじみの良いカラーで“盛る”傾向にあり、ベージュ系カラーの進化によってベーシックカラーの回帰が特徴的です。ヘアはシンプルでコンパクトに整えられたミニボブスタイルが継続して人気です。
一般の方への調査では、新しいメイクには挑戦したいが、“派手に見えたくない”という意識を読み解くことができました。ヘアカラーでは耳周りのみにハイライトを入れたイヤリングカラーが見られました。
<トータルバランスを重視>
40~50代を中心に国内女性雑誌では、日常での気分を上げる甘映えメイクや、ニュアンスベージュで仕上げたヘルシーなメイクが登場。ヘア、メイク、ファッションのトータルバランスを重視する傾向が印象的です。一般の方への調査ではパールやラメ感のあるアイシャドウが人気で、上質でフェミニンな仕上がりが特徴的でした。また、自分に似合うものや心地よいものを選ぶ傾向が見られました。ヘアは共通して、コレクションでも見られた直線的にカットされたボブスタイルに注目です。ラフに毛先を遊ばせることで、大人の余裕を感じさせています。
21年秋冬のメイクアップ&ヘア提案~パターン①【ジュエリーメイク】~
21年秋冬コレクションで見られた、パワーを感じるポップなカラーで彩るアイメイクに注目。「新しいメイクに挑戦したい」というマインドに寄り添った、“遊び心”と“チャレンジ”を合わせたメイクアップ提案。
ポイントは、メタリックカラーのアイシャドウ。アイラインに重ねるように細く描き、輝きをプラスします。眉はペンシルで眉山を描いて大人っぽく洗練された印象に仕上げます。肌は自然なツヤ感を演出するパウダリーファンデーションを薄めに塗布。ハイライトで繊細なツヤ感を与えて“さらツヤ肌”をつくります。クールな印象の目もとに対し、甘めのチークを横広にぼかして全体のバランスを調整します。リップは落ち着いたカラーがアイメイクと相性が良いです。
【切りっぱなしくびれボブ】
スタイリッシュなボブに柔らかさをプラスし、ほんのり甘さを演出します。
21年秋冬のメイクアップ&ヘア提案~パターン②【ダスティローズメイク】~
21年秋冬コレクションや国内女性誌、SNS、一般の方への調査でも重要視されている「血色感」に注目し、“カラーメイク”を簡単に取り入れられるメイクアップを提案。
肌はクッションファンデーションとリキッドコンシーラー、クリームタイプのチークを使い、内側から血色感がにじみ出る“生ツヤ肌”を演出します。ボルドーのアイシャドウを、ブラシで目頭と目尻を囲むように上下にぼかすことで、主張しすぎない赤みメイクに仕上げます。リップは発色の良いカラーを薄くぼかしティント風に。
【ウェービーボブ】
ボリュームを抑えたミニマムなウェーブスタイルで、今っぽいフェミニンな印象を与えます。
21年秋冬のメイクアップ&ヘア提案~~パターン③【華やかコンフォートメイク】~
国内女性誌で見られた気分を上げるようなメイクや、コレクションでの華やかな傾向に注目。一般の方への街頭調査から得た、自分に似合うもの、心地よいものを好む傾向も踏まえて、トータルバランスを意識し、色や質感にこだわったメイクを提案。
肌はトーンアップ下地で、目もとや口もとのくすみを払拭させます。レッドブラウン系のチークをシェーディングとして使い、外側から頬の中央までぼかし広げることで、華やかさをプラスします。目もとには透け感のあるシルバーパールで輝きを。アイラインで目のフレームを際立てます。眉はダークブラウンのペンシルで立体的に描きます。リップは唇に近い色のリップペンシルで形を補正し、発色の良いリップカラーを中央からぼかし広げて、華やかに仕上げます。
【メイクとバランスをとる上質なシンプルヘア】
メイクに華やかな色や輝きを取り入れるときは、ファッションやヘアはあえてシンプルにまとめるのがおすすめ。顔周りにおくれ毛を作らず、すっきりとクリーンに整えることで表情が引き立ちます。
※このリリースに記載されている内容は発表時点のものであり、最新の情報とは異なる場合がありますのでご留意ください。