HISTORY

HISTORY

化粧がもたらす、限りない可能性。
「資生堂 ライフクオリティー メイクアップ」70年の歩み

「資生堂 ライフクオリティー メイクアップ」は肌に深いお悩みをお持ちの方に対して支援する、
資生堂社の代表的な社会活動です。
化粧の概念を超えた限りない可能性。そのホスピタリティがもたらす勇気や希望。
これまで活動に携わってきた人や製品を通じて紹介します。

1956

戦禍の心の傷を癒したい ー 社会活動の原点

写真左:発売当時の「資生堂スポッツカバー」。写真右:資生堂社の企業文化誌『花椿』への「資生堂スポッツカバー」掲載記事

左:発売当時の「資生堂スポッツカバー」、右:資生堂社の企業文化誌『花椿』への掲載記事

始まりは1956年のこと。戦後11年を経てもなお、日本では戦禍によるやけど跡で苦しむ人が多く存在していました。そんな人たちの苦しみを少しでも軽くすることはできないだろうか?資生堂社は人道的な見地から研究開発を実施しました。そこから生まれた製品が「資生堂スポッツカバー」です。

戦禍の傷に限らず、顔や手足、胸など露出する肌に残る傷跡ややけどの跡があることは、当時の社会では外見に対する意識を強くさせる要因となりがちでした。
少しでも心の傷を癒したいという願いが込められた一品は、当時発行された販売読本に「日本で初めて作られた唯一の特殊化粧料」と記されていました。さまざまな苦しみを抱えた人々の気持ちを癒したであろう、希少な化粧品の誕生です。

時は流れ、今日の「パーフェクトカバー」に受け継がれているこの製品の誕生こそが「資生堂 ライフクオリティー メイクアップ」の原点です。

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1992

化粧は人生を変える力がある ー メイクアップアーティスト
大城喜美子の挑戦

写真左:資生堂社を代表するヘアメイクアップアーティストの一人として活躍した、大城喜美子(おおしろ・きみこ)。写真右:「化粧には人生を変える力がある」と色紙に書かれたメッセージ。(写真提供:現代粧業界)

大城喜美子と色紙に書かれたメッセージ(写真提供:現代粧業界)

1992年にセラピーメイクアップ*の普及活動をはじめた大城喜美子**は資生堂社を代表するヘアメイクアップアーティストでした。もともとモードの最前線で活躍してきた彼女は、この活動への想いをこう話していました。

「皆さんは、『自分の顔に大きなあざがあったら』と考えてみたことがありますか。 病院で、こんな女性とお会いしたことがあります。10代で片ほおに大きなあざのある方です。初めて対面した時、下を向いて顔を隠すようにしていらっしゃいました。気持ちも沈んでいらしたのでしょうね。ところが、この方のあざの部分をメイクアップでカバーした後には、段々と顔が上を向いていらっしゃるのです。お医者さまに『きれいですね』と言われて笑顔がこぼれた瞬間は、私も本当にうれしくなりました。」(1996年,社内報)

こうした経験から「化粧には人生を変える力がある」との想いを新たにした彼女は、自身のライフワークとしてこの活動に携わり続けました。

資生堂社を代表するヘアメイクアップアーティストの一人として活躍した、大城喜美子(おおしろ・きみこ)。写真提供 : マガジンハウス

写真提供 : マガジンハウス

*医療と美容を融合させたカウンセリング(当時)
**大城喜美子(おおしろ・きみこ)資生堂社を代表するヘアメイクアップアーティストの一人として活躍。70年代後半から80年代にかけてファッションショーや資生堂の宣伝ポスター・CMなどのヘアメイクアップを幅広く担当。「資生堂 ライフクオリティー ビューティーセンター」の設立、「パーフェクトカバー」の開発に大きく関わる。

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1995

より自然に、簡単に ー 技術革新の結晶「パーフェクトカバー」の誕生

歴代のパーフェクトカバー

歴代のパーフェクトカバー

1995年、資生堂社から新たなファンデーション「パーフェクトカバー」誕生。
濃いシミや青あざ(太田母斑)、赤あざ(血管腫)を「しっかりカバーすること」と「自然な仕上がり」、この相反する機能を両立させた製品です。

開発の経緯は1992年にさかのぼります。当時の資生堂ヘアメイクアップアーティスト大城喜美子が医療機関を訪れた時のこと。当時のカバー用ファンデーションでは自然な仕上がりを求める声に応えることが難しく、「もっと簡単に、自然にカバーできるファンデーションがあれば…」といった多くの患者さんの声を聞いたのです。
大城はすぐさま医療機関(現在の昭和医科大学病院)と協力し、メイクアップ効果や仕上がり満足度の研究を通じて商品開発に至りました。

「パーフェクトカバー」に搭載した光の特性を応用した技術*、それは、肌のあざの色をカバーするための新たなアプローチ。この技術は、現在の製品にも受け継がれています。

*光の混色理論によれば、補色どうしの関係にある光を混ぜると、絵の具の混色とは異なり白色になる。この理論を応用し、肌のあざの色に対してその補色の光を当てることによってあざの色をカバーすることが可能になる、という考えに基づいた技術。

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2006

資生堂 ソーシャルビューティーケアセンターを開設

さまざまな肌の悩みを抱える方にメイクアップアドバイスを行う専門施設「資生堂 ソーシャルビューティーケアセンター(現在の資生堂 ライフクオリティー ビューティーセンター)」を創業の地である銀座に開設。

資生堂 ライフクオリティー ビューティーセンターの入口

写真は現在の資生堂 ライフクオリティー ビューティーセンター

2006

白斑で悩む人たちのために ー 資生堂社初の白斑専用ファンデーション

発売当時のパーフェクトカバー ファンデーション VV

パーフェクトカバー ファンデーション VV

初代パーフェクトカバーの誕生から約10年が過ぎた頃、資生堂社は白斑専用ファンデーションの開発に着手しました。
白斑は治療法が確立しておらず、発症後も症状が進行することもある難治性疾患で、患者に大きな苦痛を与えQOL*の低下を招くこともあります。
従来の白斑向け化粧品は、隠蔽力は高いが厚づきになり衣服などにつきやすい難点がありました。この問題を解決するため、資生堂社は新しい発想の製品を誕生させます。メラニン色調を演出する特別な光技術、 二次付着しない被膜剤の採用など、当時の開発力と技術力を集結させた「パーフェクトカバー ファンデーション VV**」です。

このファンデーションを使用すると、患者さんの表情がみるみる明るくなっていきます。QOL調査では、仕上がりの満足度とともに自己肯定感も上がっていました。
「化粧を通じて心まで豊かになっていただくことは、資生堂社の活動の原点です。」開発に携わった研究員は、資生堂社初の白斑専用ファンデーションへの想いをこう話していました。

現在の白斑カバー専用製品「パーフェクトカバー ファンデーション VC n」

現在の白斑カバー専用製品「パーフェクトカバー ファンデーション VC n」

*Quality of Lifeの略称で、生活の質を示す指標
**現在は「パーフェクトカバー ファンデーション VC n」に進化

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2008

パーフェクトカバー ファンデーション追加商品発売

やけど跡、傷跡、ニキビ跡など、肌の凹凸をカバーする「パーフェクトカバー ファンデーション BM 」と肌の色悩みをカバーする「パーフェクトカバー ファンデーション CT コントロールカラー」を発売。

2008

がん外見ケアの先駆者として ー 自分らしく過ごすためのメイクアップ開発

2015年にリリースされた初代「外見ケアBOOK」

2015年にリリースされた初代「外見ケアBOOK」

日本人の2人に1人が一生に一度はがんになる時代。今でこそ「がんとの共生」という言葉をよく耳にしますが、資生堂社は時代に先駆け、化粧を通じてがんとの共生を目指してきました。

抗がん剤治療による副作用は、シミ・くすみなど肌の色変化や、脱毛(頭髪・眉毛など)に影響を及ぼし、自分らしさの喪失や他者との関係性が変化する不安などを与えます。
がん患者さんの悩みを和らげたい思いから、資生堂社は2008年からがん治療の副作用に対する外見ケアに本格的に取り組みはじめました。

2011年には医療機関で無料のメイクアップアドバイスを、2015年にはこれまで蓄積した美容情報や研究開発を集約した「がん患者さんのための外見ケアBOOK」を発行しました。

「笑顔がふえた」「おでかけしたくなった」…外見ケアを体験されたがん患者さんの言葉です。
外見を大事にすることは心のケアにつながり、自分らしさを守ることでもあります。
化粧によって気持ちが前向きになったがん患者さんの姿は、まさに「化粧のちから」そのものです。

現在の「外見ケアBOOK」とパーフェクトカバー

現在の「外見ケアBOOK」とパーフェクトカバー

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2009

上海に資生堂 ライフクオリティー ビューティーセンターを開設

上海に開設された資生堂 ライフクオリティー ビューティーセンター

2009

台北・高雄に資生堂 ライフクオリティー ビューティーセンターを開設

高雄に開設された資生堂 ライフクオリティー ビューティーセンター

2015

「がん患者さんのための外見ケアBOOK」を発行

がん治療の副作用による外見上の変化(肌色の変化、眉・まつ毛の脱毛など)に対しメイクアップでカバーするテクニックや外見ケアの必要性を紹介する小冊子を発行。全国の医療機関やがん患者団体などに無償で配布。

2017

パーフェクトカバーからファンデーションシリーズ発売

あらゆる色悩みを1品で対応できるファンデーションを開発し、ブランド初のルースパウダーやクレンジングオイルを配置。

2019

シンガポールに資生堂 ライフクオリティー ビューティーセンターを開設

シンガポールに開設された資生堂 ライフクオリティー ビューティーセンター

2022

資生堂 ライフクオリティー メイクアップが「IAUD*国際デザイン賞」2022 金賞受賞

*一般財団法人 国際ユニヴァーサルデザイン協議会(International Association for Universal Design)

2024

資生堂 ライフクオリティー メイクアップが第10回ACAP*消費者志向活動表彰「消費者志向活動章」を受章

*公益社団法人消費者関連専門家会議(Association of Consumer Affairs Professionals )

2025

パーフェクトカバー リニューアル

資生堂社のサステナブルな製品開発指針に基づき、ブランド全商品の商品機能を維持・向上。また、グローバルの多様なスキントーンに対応できる色調配置へ強化。

2025年にリニューアルされたパーフェクトカバー

2025

フランスで資生堂 ライフクオリティー メイクアップを開始

2025

心が開くようなケアを ー 「資生堂 ライフクオリティー メイクアップ」が目指すもの

資生堂 ライフクオリティー ビューティーセンターの入口

「資生堂 ライフクオリティー ビューティーセンター」入口

約6,500人。これまでに「資生堂 ライフクオリティー ビューティーセンター*」を訪れた方の人数**です。小さなお子さまからご高齢の方まで、さまざまな人々が訪れるこの施設は2006年に創業の地である銀座に誕生。以来、肌の悩みをカバーするメイクアップ方法を無料でお伝えしています。

お顔に肌の悩みを持つ方の精神的苦痛は大きく、外出もままならない方もいるかもしれない。
心が開くようなケアを目指したい、とメイクアップコンサルタントは言います。
「周囲の目を気にしなくなった」「前向きな気持ちになれた」施術後の笑顔を見ると、このメイクは外見だけでなく、心もケアできるのだと感じます。

赤あざ約1万人、青あざ約25万人、茶あざ約1,238万人、白斑約38万人、がん治療の副作用で外見ケアを求められる方約2,580万人…さまざま肌の悩みを持つ方の日本国内での推定人数です***。
深い肌悩みで苦しむ人がいなくなるその日まで、「資生堂 ライフクオリティー メイクアップ」は、絶やすことなくこの活動を続けていきます。

資生堂 ライフクオリティー ビューティーセンターのカウンセリングルーム

「資生堂 ライフクオリティー ビューティーセンター」カウンセリングルーム

*さまざまな肌の悩みを抱える方にメイクアップアドバイスを行う専門施設。2025年現在は日本・シンガポール・台湾の国・地域 で展開
**2025年現在の日本国内での訪問者数
***2025年現在の日本国内での推定人数(資生堂調べ)

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