第30回大会(2018年) 受賞風景 フェロー江連智暢(中央)
フェロー江連の研究チームは、四半世紀近くにわたり、最先端の解析手法を開発しながら、たるみの実態と要因を研究し、「たるみ」の4つの要因を解明した。これらの研究は国際的、学術的にも高く評価され、国際化粧品技術者会連盟(IFSCC)が開催する学術大会で前人未到の4大会連続最優秀賞を受賞している。
フェロー
江連智暢
「たるみ」は多くの人の悩みですが、十分な対応手段がありませんでした。この悩みに、化粧領域に携わる研究者として、何かできることはないか、と思い研究を始めました。
研究を始めた頃は、たるみとは何か、どのように計測するのか、等の基礎的な知見も少なく、全てが手探り状態でした。その課題を一つ一つ解決して、たるみ研究の基盤を創り、さらには人工知能(AI)を活用した皮ふ解析技術等を開発することで、たるみの原因を明らかにしてきました。
研究が進展した今でも、当初の思いは変わらず、たるみに悩む方の期待に応えることができるよう、活動を続けています。
出典元:顔の老化のメカニズム
江連著(日刊工業新聞社)
たるみとは何か?その定義や評価法は曖昧で、実態を捉えることは難しかった。そこで研究チームは、多様な生活者の顔を計測し、たるみの詳細な定義や評価法を、一から確立した(上図)。
これにより、たるみは様々な顔の老化を引き起こすことを解明。また、たるみは20代で既に始まること、さらには自分では気づかない間にたるみが進行すること等を、次々と明らかにした。