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「資生堂 レディスオープン 2023」優勝 櫻井 心那 選手 2024シーズンへの想い
櫻井 心那 選手 プロフィール
- 長崎県長崎市出身
- 2023年にJLPGAツアーで年間4勝、10代でのレギュラーツアー4勝は史上3人目
- 趣味は甘いものを食べること、お笑いを観ること
この優勝は、のちに「レジェンドの出発点だった」と語られることになるのではないでしょうかーー。
昨シーズン、GTPA※1表彰式で『ルーキー・オブ・ザ・イヤー(新人賞)』を、JLPGA※2アワード 2023で『敢闘賞』と『特別賞※3』を受賞した、19歳(2023ツアー当時)の新星・櫻井 心那 選手(以下、櫻井選手)。レギュラーツアーのルーキーイヤーにツアー4勝、メルセデス・ランキング5位という文句なしの好成績を収めた櫻井選手のレギュラーツアー初勝利は、真夏の戸塚カントリー倶楽部で行われた「資生堂 レディスオープン」でした。
2022年プロ入り後、「2022 ステップ・アップ・ツアー」で歴代最多の5勝。鳴り物入りで臨んだ2023シーズン、そして初優勝の喜びについて、インタビューしました。
取材日:2023年12月17日(GTPAルーキー・オブ・ザ・イヤー/特別賞の表彰式直後)
2023シーズンを終えて
2023シーズンを振り返っていかがですか?
櫻井選手) 3月の開幕戦がすごく昔のように思えるくらい、走り抜けた1年でした。初めてのレギュラーツアーだったので、調子や体力の波もありましたね。前半戦では疲れを感じていましたが次第に慣れてきて、最後は疲れていることに慣れていました(笑) 嬉しいことに、シーズンが終わった12月も表彰やイベント、テレビ出演などで大忙しでした!
自信がついた一年になったのではないでしょうか?
櫻井選手) そうですね。シーズンの最初は本当に自信がなかったんです。強い選手が多く、セッティングも難しいレギュラーツアーに対して、“怖い場所”というイメージを持っていました。7月の「資生堂 レディスオープン」での初優勝から自信がつき、勢いが出てその後の3勝(楽天スーパーレディース、ゴルフ5レディスプロゴルフトーナメント、富士通レディース 2023)にもつながったと思います。複数回優勝をもともと目標にしてはいましたが、実際に達成してみると、実力的なものよりも気持ちの部分で自信になった一年だったと感じています。
前年ステップ・アップ・ツアーで5勝を上げて、自信を持って臨んだレギュラーツアーかと思っていました。
櫻井選手) 初参戦で、かつ前半戦のシードしかなかったので、結果が出なければまたステップに戻らなければならないという、崖っぷちの怖さはありましたね。
昨年の資生堂 レディスオープンを振り返って
自信をつけるきっかけにもなった「資生堂 レディスオープン」でのJLPGAツアー初優勝。どんな思い出がありますか?
櫻井選手) 「資生堂 レディスオープン」は、昨シーズンで一番印象に残った大会です。初優勝であることもそうですが、プレーオフを経て優勝できたことで、喜びもひとしおでした。また観客数が多い大会で、「ナイスバーディー!」など、プレーのたびに鳥肌が立つような声援を感じることができたことも印象的でした。
―実はギャラリー数は最終日8,349人、4日間でトータルで21,734人と、昨年のレギュラーツアーで一番の賑わい※だったんです! ※公式競技を除く2023年のJLPGAレギュラーツアーの中で最多のギャラリー総数 優勝パットを決めた時の心境はいかがでしたか?
櫻井選手) 緊張感や苦しさから一気に解放され、達成感や安心感で本当に胸がいっぱいになりました。頑張ってガッツポーズしたつもりだったのですが、「控えめでかっこよかった」などと周りからは言われています(笑)
4日間トーナメントで勝つことにも、こだわりがあると伺いました。
櫻井選手) そうですね。もちろんどの大会の優勝も嬉しいのですが、(3日間トーナメントと比較して)4日間しっかり戦って勝ち切るというのは大きな自信につながります。また、周囲からも認められると感じるので、様々な面において4日間トーナメントで勝つことの意味を実感しています。
1・2日目に暑い日が続いた後、3日目は雨で、4日目がまた29℃に。なかなか厳しいコンディションでした。
櫻井選手) 3日目は土砂降りになり一時競技が中断するほどでしたが、その時の戸塚カントリー倶楽部の方々の優しさに感動しました!バスタオルを持ってきてくれたり、優しく声をかけてくださったりとホスピタリティに溢れていて、雨でしたが温かくほっこりした一日になりました。
夏の暑さは得意ですか?
櫻井選手) 暑い方が好きです。バテるのですが、若さを活かした回復力で頑張っています(笑) 昨夏は「資生堂 レディスオープン」だけでなく毎週暑かったので、本当によく体調も崩さず戦い抜けたなと思います。
暑さ対策はしていますか?
櫻井選手) 直射日光で体力を奪われないように、インナーを必ず着るようにしています。日焼け対策という意味もありますが、移動時は必ず日傘やサングラスを使うなど徹底していますね。
優勝してから変わった自分
慌ただしいスケジュールが続くと、プレーが上手くいかなかった時に引きずっている暇もなさそうですね。
櫻井選手)実は、上手くいかない時は結構引きずるタイプなのですが、「資生堂 レディスオープン」で優勝してから、あまり引きずらなくなった気がします。「こういう日もあるな」と気持ちを切り替えることができるようになりました。
後半戦は貫禄が漂っているようにも見えました。
櫻井選手) 今も不安はありますよ(笑) ですが、特に後半戦は予選落ちも少なくフル稼働の状態だったので、確かに落ち込んでいる暇はなかったですね。
優勝の副賞として贈られる資生堂化粧品はいかがでしたか?
櫻井選手) 副賞の化粧品を決めるために受けさせていただいた「オンラインカウンセリング」がとても良かったです!自分の肌に合ったものを薦めていただき、メイクの仕方やブラシの使い方まで教えてもらって、それを思い出しながらメイクしたら仕上がりが違いました‼
オフシーズンにしたいことは何ですか?
櫻井選手) 温泉に行きたいです!山形の銀山温泉に憧れています。地元長崎ではあまり雪が降らないので、雪を見ると嬉しくなっちゃいます(笑)
ストレス解消法はありますか?
櫻井選手) 乃木坂46が好きなので、一人カラオケで乃木坂46の歌を歌ったり、コンサートに行ったりすることです! あとは、お笑いの動画を見ることも好きです。トム・ブラウンさんのような、少し個性が強い方が好きなんです(笑)
目標に向かって努力する、それが私の「アクティブビューティー」
資生堂は、スポーツを通じた、心身ともに豊かで生きいきとした美しさ「アクティブビューティー」を応援しています。櫻井選手にとって、アクティブビューティーとは何ですか?
櫻井選手) 私にとっては、ゴルフをしている時が一番生きいきできていて楽しいです。ですが、ただゴルフをプレーするというだけではなく、目標をもって計画を立てて、目の前のことを一生懸命やることを大事にしています。結果が出ることを信じて努力している姿が、私にとっての「アクティブビューティー」でしょうか。
今後の目標を教えてください。
櫻井選手) 世界ランキングで1位になることと、海外メジャーで勝つことを目標にしています。2024年は国内ツアー中心で実績を積み、その次のシーズンでは海外に挑戦したいです。
優勝インタビューでも語られていた目標ですね!きっとこれからも様々な記録を打ち立てていかれることだと思います。応援しています!