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資生堂トップビューティースペシャリストが提案する「スポーツ時のビューティーケア」

スポーツには、心身の健康を支え、美しさを引き出す力があると資生堂は考えています。資生堂トップビューティースペシャリストの中で、自他ともに認める“一番のスポーツ好きでアウトドア派”である中島 千絵子(以下、中島)に、「スポーツ時のビューティーケア」について聞いてみました。

中島 千絵子 プロフィール

  • 資生堂トップビューティースペシャリスト
  • 全国のパーソナルビューティーパートナーの中から選抜された、
    高度な専門教育を受けたビューティースペシャリスト
  • お客さまの肌状態を的確に見極め、生活環境をふまえた、トータルビューティー提案が得意

SHISEIDO BEAUTY SPECIALIST 中島 千絵子

日焼けのメカニズム

塗り残しがちな部位をチェック!

スポーツをされる方は日焼けが気になっていると思いますが、紫外線を浴びると、どんな悪影響があるのでしょうか?

中島)メラニンは、紫外線の炎症によるダメージを防ぐために作られるのですが、長年紫外線ダメージを受け続けていると、メラニンの生成が活発になってシミになると考えられています。また、肌の深部にもダメージを与え、ハリや弾力がなくなる原因になります。

これらのダメージを防ぐためには日焼け止めが有効なのですが、塗り方が大切です!塗りムラができやすい小鼻の周辺は丁寧に、そして髪の生え際、首や耳の後ろ、デコルテやひざの裏なども忘れずに塗りましょう。特に、汗をかいたり泳いだ後などは、こまめな塗り直しが必要です。また、肌がうるおっている状態では、バリア機能が高まって紫外線ダメージを受けにくくなるので、日焼け止めを使う前に化粧水や乳液でしっかり保湿ケアをしておきましょう。

日焼けしたら“うるおい”ケア!

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日に焼けてしまったら、どうしたらいいですか?

中島)肌が乾燥しているので“うるおいを与える”事と、ダメージを受けているので“こすらない”事を意識して、お手入れをすると良いと思います。シート状マスクがおススメです。コットンマスクも良いですね。化粧水をたっぷり含ませたコットンを日焼けした部分に貼って、なるべく早く肌をうるおわせてください。なお、炎症が起きてヒリヒリしているときには、まず冷やす事が大切です。冷房だと風で肌が乾く要因になってしまうので、濡れたタオルを当てるなどの工夫をするといいですね!

紫外線で髪の毛もダメージを受けると聞きました

中島)肌の日焼けは認識しやすのですが、髪の日焼けには気がつかない方が意外と多く、日光を一番浴びている頭頂部はかなりダメージを受けています。実は、頭皮のダメージは顔のたるみや額のシワなどにも関係しているので、頭皮がヒリヒリするほど焼けてしまった時は、まずは冷たいタオルなどで頭皮を冷やして、ヒリつきが落ち着いたら頭皮用美容液やスカルプエッセンスなどで頭皮をケアしましょう。

ほかに注意するべきポイントはありますか?

中島)出かける前に、洗い流さないタイプのヘアトリートメントで、髪をうるおわせておく事をおススメします。肌と同様に髪も、うるおいがない状態で紫外線に当たると、影響をダイレクトに受けてしまいます。また、実は初夏が一年で最も注意が必要な時期です。5・6月の紫外線量は真夏並みですが、気温は真夏より低く、つい紫外線ケアを忘れがちなのでご注意ください!

メイクをくずさない「薄化粧」とは?

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スポーツをされている女性は、化粧くずれにも悩んでいるようです

中島)確かに、そのお悩みはお客さまからよく伺います。化粧くずれを気にする方は、日焼けをしないように、化粧がくずれないように…と、ついファンデーションを重ねがちですが、重ね過ぎるとくずれやすくなってしまいます。大切なのは「ポイントを押さえた薄化粧」なんです。

日焼け止めを丁寧に伸ばした後は、化粧持ちの良いコンシーラーなどを使って、シミやそばかす、色ムラなど、気になる部分だけをカバーするといいですよ。さらに、仕上げに化粧くずれ防止ミストを使うのもおススメです。

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この「ポイントを押さえた薄化粧」で化粧くずれの心配からも解放されて、良いパフォーマンスに繋がっていくと思います!

確かに、「見られても大丈夫」と思えると、スポーツにも集中できるようになりますね!ポイントメイクについても教えてください

中島)色をたくさん乗せるのではなく、肌をきれいに見せて、顔立ちを際立たせるようなメイクをおススメします。
ウォータープルーフタイプのアイライナーやマスカラで、目の輪郭をはっきりさせるだけでも印象がまったく違います。もう一つ忘れてはいけないのがアイラッシュカーラーです。まつ毛を上げておくと、目もとの印象が明るくなり、汗をかいた時のアイメイクのくずれが軽減されます。

眉に関してのコツはありますか?

中島)汗などで眉のメイクが落ちる事を気にされる方は多いですね。落ちにくいリキッドタイプのアイブローで描きつつ、透明なフェイスパウダーでコーティングすると長時間キープできますよ。

食事の肌への影響

食事において留意するポイントは?

中島)食事面からの「健康的な身体づくり」と「良い肌づくり」のアプローチは似ています。スポーツ選手がパフォーマンスを上げるために選んだ食事や栄養素が身体に良いものである事が多いと思います。

私が特に気を付けているのは次の3点です。

  • ① こまめな水分の補給
  • ② 良質なタンパク質の摂取
  • ③ スポーツ前後の栄養補給
(運動前にはエネルギー源となる糖質、運動後は筋肉の定着を促すタンパク質や、肌のダメージ改善に繋がるビタミンCの摂取など)

紫外線をたくさん浴びてしまった!という時でも安心な、肌に良い栄養素と、シミ・そばかす対策レシピをご紹介します

肌に良い栄養素

  • 肌のバリア機能改善:セラミド(ブロッコリー・こんにゃくなど)
  • 肌の生まれ変わりを整える:β‐カロテン(にんじん・ほうれんそう・カボチャなど)、ビタミンA(トマト・うなぎ・にんじんなど)
  • 抗酸化力を高める:アスタキサンチン(鮭・いくらなど)
  • シミ対策:ビタミンC(果物・ピーマン・ブロッコリーなど)

シミ・そばかす対策レシピ

中島)私はゴルフやウォーキングをするときに、水筒はもちろんですが、マンゴーやイチジクなどのドライフルーツを持ち歩いて、水分に加えてビタミンも補給しています。みなさん「水分」補給は意識されるのですが、「ビタミン」補給は忘れがちです。紫外線を浴びると免疫力が低下するので、ビタミン補給はとても大切です。

毎日の積み重ねが大きな差を生む食生活。ぜひ、紫外線ケアやくずれにくいメイクとともに気をつけて、アクティブビューティーライフを楽しんでください!

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