紫外線によって進行する光老化*、それに伴うシワやシミ、たるみといった大人の肌悩み。資生堂は光老化に立ち向かう研究として、1990年代から基底膜に着目。多くの研究員の手を経て、知見を積み重ねてきた。
*光老化とは、太陽光に含まれる紫外線によって生じる「シミ・シワ・たるみ」などの肌の老化現象のこと
肌の内部にある基底膜は紫外線によってダメージを受け、肌に新たな細胞を生み出す「表皮幹細胞」にも悪影響を及ぼすことを資生堂が解明した。肌表面に老化が表れるよりも早い段階で、基底膜から肌の老化が始まっていることも解明。
皮ふが生まれ変わるところ、いわば上流のメカニズムとして生じている基底膜ダメージ。根本から肌本来の再生力をマルチにサポートするのが、資生堂の独自成分「コアキシマイド」だ。
資生堂は、紫外線によって活性化し、基底膜にダメージを与える2大酵素を特定。この2つの酵素を同時に抑制する成分の探求を行った。スクリーニングした候補は実に2万種類を超える。研究員たちの手で受け継がれてきた基底膜研究のひとつの成果が「コアキシマイド」である。
研究員
入山俊介
30年以上にわたって基底膜研究に取り組んできた資生堂。多くの研究員が世代を超えてイノベーティブなマインドを引き継ぎ、壁にぶつかりながらも地道に進めてきました。私もその道に加わり、基底膜が肌のエイジングを考えるうえで非常に重要な位置にあることを突き止めました。
私たち研究員は常に、化粧品を通して生活者の心を豊かにするソリューションを提供することを視野に研究を続けています。今後も、これまで培ってきた研究知見を次世代の研究員にも受け継ぎながら、基底膜研究の進化を続けていきます。