美容情報
「おしゃれなひととき」
2019年
春・第126号

季節からの贈り物

季節の風物詩を通して、日本の豊かな四季折々(しきおりおり)の彩り、ハーモニーを感じてもらう「季節からの贈り物」のコーナーです。風景は自然界の調和が織りなす芸術作品。あなたの装いにも季節の色の調べを取り入れてみませんか。
瞳コンシャスカラーアナリストの湯浅智子(ゆあさともこ)さんによる語りと、本間修治(ほんましゅうじ)さんによる音楽でお届けします。今回のテーマは「さくらんぼの花」。春の情感をお楽しみください。

『さくらんぼの花』

寒い冬が終わり、少しずつ暖かくなってくるこの季節。風の匂いや土の匂いも春の明るい陽射しに誘われて日一日と変わっていきます。
春の訪れは思わずハミングしたくなるような気分になりますね。

春の空は淡い水色。広がる空にただよう白い雲は、景色の輪郭をぼんやりと霞ませます。風景は水彩画のような優しい配色を作り出します。
そして、春は花の香りも次々と運んできてくれます。春風に乗って漂う香りが私たちに季節の訪れをよりいっそう感じさせてくれるのです。

ぽかぽかとした日に、薄っすらと優しく甘ずっぱい香りが漂って来ることがあります。それは、白く小さな花束状の蕾を枝いっぱいにつけた『さくらんぼの花』の香りです。
『さくらんぼの花』は桜の花によく似ていますが、花びらが真っ白で雄しべが長く、その先に黄色い花粉がちょこんとのっている姿が特徴的です。それは、まるで白いチュチュに黄色い靴を履いた小さな妖精のよう。水色の空を背景に、春のそよ風に吹かれた黄色い靴がふわふわと踊ります。

さくらんぼの花の甘酸っぱい香りに誘われて、ミツバチが蜜を集めにやって来ます。ミツバチは、ふわふわの毛に包まれたまん丸い体で花の周りをくるくると飛びまわります。その過程で花粉をまといさくらんぼの受粉の助けをしています。そのおかげで夏に赤くて艶やかな(つややかな)美味しい『さくらんぼ』が実るのです。

そんな春の彩りをコーディネートに取り入れてみましょう。
春は、水彩画のように淡いトーンの組み合わせがよく合います。さくらんぼの花のようにやわらかくすべすべした素材の白いブラウス、そこに柔らかなトーンの黄色のスカーフを羽織るのはいかがですか?白と黄色がライトアップ効果になりお顔がふわっと明るく華やぎます。
また、まだ少し肌寒いこともあるこの季節。ミツバチの体毛のようなふわふわっとした素材の「モヘア」も暖かくておすすめですよ。

うららかな春の陽射しを感じるカフェテラスの午後、春の装いでサクランボティーの甘酸っぱい香りに包まれたら、幸せな気分になりますね。そんなおしゃれなひととき、過ごしてみませんか?