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マーケティングにも
DE&I視点を!
「DE&Iインプットセッション」

マーケティングにも
DE&I視点を!
「DE&Iインプットセッション」

2023年、マーケティングやクリエイティブに関わる社員を対象に
ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン(以下DE&I)
リテラシー向上を⽬的とした「DE&Iインプットセッション」*を実施しました。
これまでに570名のマーケターやクリエイターが参加し、
⾏動変容につながるポジティブな反応を得ています。
*DE&I分野のコンサルティング企業であるAmplify Asiaと協働で開発したコンテンツ

INDEX

  1. 01 DE&I インプットセッションサマリー
  2. 02 DE&I インプットセッションの内容
  3. 03 DE&I インプットセッションの成果と課題

01

DE&I インプットセッション
サマリー

サマリー

目的
マーケティングに関わる社員のDE&Iリテラシー向上
対象
マーケティングに関わる社員 570人
方法
グローバルDE&I動向、他社事例ディスカッション、リフレーミング
を活用したアイデア出しなどオンラインで実施
成果
参加者のDE&Iの興味関心、業務への活用意欲向上

「DE&Iインプットセッション」実施の背景

資⽣堂は、企業使命「BEAUTY INNOVATIONS FOR A BETTER WORLD」のもと、世界中の多様な⼈々が⾃分らしい⼈⽣を実現できる社会を⽬指し、DE&Iを重要な経営戦略として位置付けています。
これまでも、DE&Iやアンコンシャスバイアスに関するさまざまな知識を学ぶE-learningの実施などDE&I理解促進の取り組みを推進してきました。
DE&I視点に基づいたマーケティング活動やブランドの事業活動によって価値創造につなげることこそが企業を成⻑に導く⼟台と考え、マーケター向けのセッションを実施しました。

「DE&Iインプットセッション」のゴール

次の2つをセッションのゴールとして推進しました。
❶ ブランドのマーケティング活動において、DE&I視点に基づいた
 適切な表現やコミュニケーション⽅法を理解すること
❷ DE&I視点でブランドミッションを捉え、マーケティング活動を
 再構築するインスピレーションを得ること

02

DE&I インプットセッションの
内容

セッション前半では、DE&Iの視点に基づくマーケティングを推進する上で、⼤前提として「傷つく当事者をつくらない」ことをテーマに、必要な知識や気づきについて学びました。グローバル企業が参考とするUnstereotype AllianceWorld Federation of Advertisers(WFA)が発⾏するDE&Iガイドラインを学んだ後、多くの国内外のマーケティングや広告の他社事例を⾒ながら、参加者⾃⾝も多様な⽣活者の⼀⼈としてどう感じるか意⾒を交わしました。また、DE&I理解を深めるため、「⼼理的盲点」、「視点取得」といった知識も学びました。

資生堂DE&Iインプットセッションプログラムフロー図

「DE&Iインプットセッション」の内容

世界中の⼈々の多様な価値観や考え⽅を理解するとともに、
ブランドミッションにDE&I視点を反映させ、マーケティング活動で体現している
ケーススタディーを学ぶことで、担当するブランドのマーケティング活動を
適切に推進するための思考法を学ぶことです。

セッション後半では、視覚障がい者の美容を取り巻く現状について、「リフレーミング」という思考法を活⽤してグループワークを実施しました。
「リフレーミング」とは、物事を⾒る枠組みをいままでと異なる視点で捉え、新たな可能性を発⾒する思考法です。相⼿の⽴場に⽴ち、相⼿を理解し共感することで、視覚障がい者がもっと美容を楽しむためにマーケターとしてできることは何か、⼩グループでアイデアを出し合い、その結果を共有、議論しました 。

DE&Iは個⼈の価値観や置かれている環境、地域などによって捉え⽅が異なり、⽇々変化します。このセッションの中では、正しい解を探るのではなく、社員⼀⼈ひとりがDE&Iの当事者であることを意識したうえで、DE&Iというテーマとどう向き合っていくべきか、実際のマーケティング活動に照らし合わせながら考えることができるよう推進しました。

03

DE&I インプットセッションの
成果と課題

「DE&Iインプットセッション」の成果

セッション後のアンケートの結果、参加者の95%が「満⾜」と答えました。
参加者の具体的な声を紹介します。

  • DE&Iはよくわかっていると思っていたが、あらためて⾃分が気づいていない視点がたくさんあるということに気づくことができた
  • DE&Iについてじっくり考える機会になった
  • 同じマーケターでもこんなにも視点が異なることに驚いた。参加者の多様な意⾒から多くの気づきを得ることができた
  • ⾃分たちの業務に照らして考えることができ、⾃分事化できた
  • 今後の戦略⽴案やマーケティング活動に活⽤したい
  • ⾃分のブランドのミッションを考えるきっかけになった
資生堂DE&Iインプットセッション満足度グラフ
満足度 (N=510)
資生堂DE&Iインプットセッション満足度グラフ

また、他社事例や参加者同⼠のディスカッションや多様な意⾒からの気づきを挙げる⼈が多く、セッション参加によって、DE&I視点をもっとマーケティングにいかしたいという意識変化が⾒られました。

セッション後の意識変化(N=510 複数回答)
資生堂DE&Iインプットセッション後の意識変化のグラフ。DE&Iに興味を持った69%。マーケにDE&Iを活用したい59%。DE&Iを学びたい43%。その他2%。
セッション後の意識変化(N=510 複数回答)
資生堂DE&Iインプットセッション後の意識変化のグラフ。DE&Iに興味を持った69%。マーケにDE&Iを活用したい59%。DE&Iを学びたい43%。その他2%。

今回、初めての取り組みでしたが、ポジティブな反応が多く、このセッションの意義やマーケターの関⼼の⾼さを認識する機会となりました。

「DE&Iインプットセッション」を通じたラーニング

セッションの満⾜度が⾼かった⼀⽅で「⾃分の盲点に初めて気づいた」「もっとDE&Iを学びたい」「障がい、LGBTQ+、⼈種などさまざまな違いについてもっと知りたい」といった声が多く寄せられ、あらためて当社の社員がDE&Iについてじっくり考える機会を拡⼤する必要性があることがわかりました。
今後も社員に向け、DE&Iへの理解浸透や⾏動変容につながる機会を継続して提供していきます。また、セッションだけではなく、DE&Iニュースレター配信など、グローバルな視点で気づきを得る最新情報を共有することで、DE&I視点に基づいた美の価値創造に取り組んでいきます。

最後に

すべての⼈がDE&Iの当事者です。誰もが外からは⾒えない多様性を内に持っています。個々の価値観、考え⽅が⽇々の経験によりアップデートされるように、DE&Iに対する社会の捉え⽅も刻々と変化していきます。社員⼀⼈ひとりがそんな変化を敏感にとらえ、DE&Iの視点を体現できるよう取り組みを続けていきます。