資生堂企業資料館では、経営やマーケティング、商品開発、デザイン、研究開発等に関する企業文化資料を収集・保管するとともに、これらの知的・感性的資産を将来にわたって有効活用できるよう、検証・研究活動を行っています。
また、化粧・美容文化に関する資料も収集・保管しており、これらを研究・編集し、発信することにより次世代に語り継ぐとともに、新しい時代の美しさや化粧文化の変化の兆しを読み取り、今後の活動に生かしていくことを目指しています。
資生堂は1872(明治5)年わが国初の民間洋風調剤薬局として東京・銀座に創業し、今日で140年余り企業活動を続けています。
この間、常に「美しい生活文化の創造」に向け、研究開発や新製品の発売、新しい美の追求などに取り組み、多くの「企業文化」や「資生堂スタイル」といったデザイン様式などを創り続けてきました。
これらの企業文化資料は、企業の大切な資産として、静岡県掛川市にある「資生堂企業資料館」に収蔵・保存し、調査研究するとともに一部を一般公開しています。
資生堂企業資料館では、これら企業文化に関する調査研究の成果などを広く発表する定期刊行物として、『研究紀要おいでるみん』を発刊しています。
同誌は、1996(平成8)年3月に創刊し、年2回、社内外の関係者や研究者が執筆しています。
主なテーマとして、資生堂の企業文化、資生堂の商品開発や宣伝、マーケティング、化粧・美容文化などや、資生堂企業資料館および資生堂アートハウスの運営や展示・発表の記録などがあります。