トップセールスは見た目から違う?売れる営業の特徴と身だしなみを整える理由とは

目次
なぜ売れる営業は見た目を意識するのか?

売れる営業が見た目を意識するのは、良い第一印象を与えることで良好な関係を構築するためと考えられます。
心理学にある「ハロー効果」のように、最初の印象が良ければその後の評価も良い方につながるという認知バイアスを活用したテクニックも存在します。同じく心理学の「メラビアンの法則」では、言動と見た目が矛盾している際は見た目の情報を優先するという法則から、見た目で好印象を与えられていれば、会話が苦手などのマイナス面があっても補えると考えることができます。
営業職として成功する人は「見た目」に気を配っているというイメージがありますが、ただ見た目が良いだけで成功しているのではなく、第一印象から良い関係性を構築した結果、成功に結びついているという営業戦略に則ったものになります。そのため、外見だけではなく、所作や話し方などを含んだ「見た目」を磨くことで、理想とする営業に近づくことができるでしょう。
営業職が第一印象を良くするための基本的なポイントなどは、下記記事でより具体的に解説していますので、こちらも参考にしてみてください。
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トップセールスの人が持つ特徴

実際にトップセールスとなる人は共通した特徴を持つとされています。先述した通り、外見以外にも所作や話し方、考え方に特徴があるため、具体的にどのような特徴があるのかを知り、取り入れていくことでより良い営業の姿に近づいていくでしょう。
清潔感のある見た目で好印象を与える
まず見た目に関して、ビジネスでは「清潔感」が特に重要であり、トップセールスとなる人は細かな部分まで気を配っていることが多いです。
例えば服装に関して、衣類にシワや汚れが無いように定期的な手入れをすることはもちろん、靴や鞄など小物にまで同様に気を配ることで、見た目からマイナスの印象を抱かせないことを徹底しています。
ほかにも第一印象から好印象を持ってもらうために、話し方や表情なども意識しています。相手が聞きやすいスピードと声の大きさで、明るい表情を基本として話すことで、見た目の清潔感と合わせて、より効果的に良い印象につなげることができます。
このようにトップセールスの特徴のひとつに、売れる営業としてビジネスの基本となる清潔な外見を高水準で保ち、かつ姿勢や所作も含めた見た目から信頼できる好印象を持ってもらえるように意識する、ということがあげられます。
お客さまと対等の関係で、相手の立場になって考える
トップセールスは相手の立場になって考え、対等な関係を構築できているとされています。対等な関係とは友人のようなものではなく、ビジネスパートナーとしてともに問題解決に進んでいくような関係のことを指しています。
商品の説明がいくら上手であっても、それがお客さまの問題を根本的に解決できるものでなければ、商談は成立しないでしょう。しかし、トップセールスとなる人は「どのようなことが真の課題となっており、解決できる方法は何か」というように潜在的な悩みにまで考えを巡らせ、お客さまが気づかなかった問題まで解決に導く傾向にあります。
それによって信頼できる対等な関係を構築し、ビジネスパートナーとしての関係が長く続くことで、営業としての成功につながっていると考えられます。
営業活動以外でも気を抜かない
トップセールスは営業活動だけではなく、常に見られていることを意識しています。それは誰にでも良いように見られたいという理由ではなく、重要なシーンでもミスをしないよう、見た目の気配りと同様にマイナスとなりうる点を少しでも減らすためと考えられています。
無理に意識すると負担になってしまうこともあるかもしれませんが、普段の行動から習慣づけておけば、いざ営業活動をするというときでも無意識のうちに悪い印象を与えるような行動や言動、見た目を避けることができるようになります。
売れない営業になってしまうNGの特徴
「売れる営業」と「売れない営業」にはどのような違いがあるのでしょうか。それは「売れない営業」は先述した「売れる営業ができていること」ができていない、という点に尽きます。
例えば売れない営業とされる人は、スーツをきちんと着ていても、ネクタイがよれていたり、靴に汚れが残っていたりなど、細かなところに粗が目立つことがあるかもしれません。このように見た目に対して細かな気配りが足りていないと、印象が悪くなってしまうこともあります。ほかにも、言葉遣いが不適切だったり、お客さまが見えないところでの態度が良くないなど、見た目以外の点で悪い印象につながることが多いというのも、売れない営業によくある特徴とされています。
売れない営業から売れる営業になるためには、トップセールスの人が持つ特徴をひとつだけでなく、総合的に同等の水準にする必要があります。その特徴を理解しつつ、自分に落とし込んでいくことが売れない営業から変わる方法であると考えられます。
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トップセールスになるための見た目のポイント

言動や所作は一朝一夕で身に着くものではなく、長い期間意識することで自ずとできるようになるものです。しかし、見た目に関しては他に比べて取り組みやすく、効果もわかりやすいため、最初に改善していくことがおすすめです。
そこで、トップセールスになるために見た目のどのような点から意識していくべきかを解説していきます。
TPOに合わせ、サイズ感を意識した服装を心掛ける
服装から良い第一印象を与えるには、ビジネスパーソンとしての基本となる「清潔感」に加えて、さらにサイズ感やTPOも意識することが重要です。サイズの合わない服を着ているとだらしない印象となり、商談相手に不安や不信感を与えてしまいますが、体型に合った服をきちんと選ぶことができていれば、「この人は身だしなみもきちんとしているから、信用できる」という印象を自然と与えてくれます。
そして、TPOに合わせた服装もトップセールスになるために活用したいポイントです。スーツなどきっちりした服装が似つかわしい業界の会社に赴くのに、カジュアルな服装をしていては印象も良くありません。逆に、オフィスカジュアルを主とする会社に、あまりにも過度にきっちりとした服装で訪問すると、かえって警戒されてしまうこともあるかもしれません。
取引先へ赴く際に、例えば先方の会社のイメージカラーと同じネクタイをつけて会話の糸口を作るといったテクニックもあるため、TPOを考えるときはこのようなテクニックも参考にしてみると、なお良いでしょう。
正しい姿勢と明るい表情で信頼感を演出
姿勢や表情も見た目の印象に大きく影響します。猫背や暗い表情は当然良くない印象を与えてしまい、背筋が伸びて明るい表情の方が自信があるように見え、信頼感を抱かれやすいです。
所作や言葉遣いは自分一人で直すことは難しい場合もありますが、姿勢や表情は鏡を見て確認することで、一人でも改善できる箇所です。服装などに比べると時間がかかるかもしれませんが、まずは取り組んでみて、お客さまの前で話すときにも意識してみると良いでしょう。
メイクを活用して、身だしなみを磨く
見た目の清潔感を演出するために、メイクをすることもひとつの方法です。そのためのメイクとは、自分をキレイに見せるためのものではなく、自分の魅力を引き出すためのメイクを指します。
女性のビジネス向けメイクはナチュラルメイクが基本です。眉はゴールデンバランスに沿って描き、リップやチークは健康的な仕上がりになるような色遣いを意識すると良いでしょう。
女性のオフィスメイクについてはこちらの記事で解説しています。
男性の場合は、まず髭はキレイに剃り、眉毛はきちんと整えるだけでも清潔感を演出することができます。そこから自分の肌に近い色のファンデーションやBBクリームを塗って肌を健康的に見せたり、リップクリームで唇を保湿することで会話をする際に見える口もとの印象を良くすることも、好印象を与えるためのメイクです。
お客さまと目を合わせて商談する機会が多いセールスにおいては、意外と肌や顔のパーツも見られています。そのようなときのためにも、メイクを取り入れてみてはいかがでしょうか。
自分を磨いてセールスのプロに!ワンランク上の身だしなみを身につけられる資生堂の研修

資生堂がこれまで磨いてきた美と接客のノウハウを落とし込んだ独自の研修「ビューティ&セルフプロデュース(BEAUTY &SELF PRODUCE)プログラム」では、さまざまなセールス向けのコースを展開しています。
より効果的に良い第一印象を与えるためのメイクテクニックや所作・話し方を体系的に学ぶ「第一印象アップコース」や、信頼感を高めるためのポイントを深く理解できる「信頼感を高めるコース」、そしてお客さまの心を開き、良質なコミュニケーションを取るための会話術を学べる「コミュニケーション特化コース」など、セールスに役立つ研修を受けることができます。
これらのコースは「印象も、接遇も、美しくコース」の中でそれぞれ分かれてはおりますが、業種や職種に合わせて、コースの内容をカスタマイズすることもできますので、気になった方は下記から一度お問い合わせまたは資料をご請求してみてください。
トップセールスほど外見を武器に、見た目の印象を最大限に活用する
話し方や提案力と同じように、日々の意識と行動の積み重ねによって、見た目の印象も大きく変えていくことができるでしょう。
自分で改善できるものもありますが、中には客観的かつ専門的な視点で教わることでより効果的に直していけるものもあります。資生堂の研修では、トップセールスを目指すために有益なコースを取り揃えていますので、ぜひご活用ください。