独自の技術で、口紅の原料であるオイルを自由自在にコントロール。
水とオイル(油)が混ざらないのは一般的に知られていますが、オイル同士でも混ざらないものがあることをご存知でしょうか。 優れた口紅をつくるには、主原料であるオイルを均一に混ぜたり、適切なタイミングで分離させたりといった高度な技術が必要です。 資生堂独自のオイルコントロール技術をご紹介します。
資生堂のオイルコントロール技術を応用すると、
分離した層の順番や量なども自在に変えることができます。
この技術によって実現した、つやと色もちを両立させる口紅テクノロジーをご紹介します。
資生堂の口紅には、「2層への分離」と「3層への分離」を行うオイルコントロール技術が使われています。
商品の目指す機能やコンセプトに合わせて、最も適切な分離方法を採用しています。
口紅の容器の中ではオイルが混ざりあった状態を維持し、
唇に塗る圧力や唇をこすり合わせる圧力で、瞬時に複数の層へ分離させます。
「つやオイル」が発色の層をコートすることによりカップなどへの付着から色を守り、
つけたての色を長く保つことができるのです。
オイル同士なのに混ざらない化粧品原料の発見が、オイルコントロール技術研究のきっかけでした。
この技術は、2010年IFSCC(国際化粧品技術者会連盟)第26回大会にて「2相分離機構を用いたカップにつかない口紅の開発」として最優秀賞(応用部門)を受賞しています。
暗闇で、ブラックライトの光を受けて赤く光るこの色は「トランスレッド」という色剤です。
光を変換する資生堂の独自技術で、右下の図のように目に見える光の量を増やしています。
トランスレッドは、くすみのない美しい発色をもたらす原料として、実際の口紅にも使用されています。
※実際の口紅に使用する場合は、自然な仕上がりになるように配合量を調整しています。
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