資生堂の成長戦略事業戦略

国内外での新型コロナウイルス感染症拡大により、消費者の需要減退や購買行動の変容、企業の経済活動の停滞が起きています。当社業績は、今後も感染症拡大の状況や各国規制による経済活動の再開タイミングなど不確定要素が多く、現時点ではその動向及び影響額について見極めることが非常に困難な状況となっています。そのため、2020年5月12日に2020年度の通期連結業績予想を一旦取り下げました。2020年度の通期連結業績予想は第2四半期決算発表時に改めて公表する予定(8月6日)です。

中長期戦略 VISION 2020

「3カ年計画」の概要

2018-2020年  5つの重点戦略 Building for the Future 2018-2020年  5つの重点戦略 Building for the Future

2019年の実績

売上高・営業利益・当期純利益が3年連続で過去最高を更新

2019年の連結業績は、外部環境の著しい変化や不透明感が高まる中でも、投資を強化してきたプレステージ領域が成長をけん引し、売上高は前年比3.4%増、実質外貨前年比6.8%増の1兆1,315億円となりました。営業利益は5.1%増の1,138億円となり、営業利益率は中長期戦略「VISION 2020」スタート時に掲げた10%超の目標を前倒しで達成することができました。親会社株主に帰属する当期純利益は、営業利益の増加や税金費用の減少により、前年比19.8%増の736億円となるなど、いずれも過去最高を更新しました。

売上高(億円) 営業利益(億円) 売上高実質外貨前年比

日本における2018年のアメニティグッズ事業および2019年の皮膚用薬ブランド「フェルゼア」「エンクロン」の撤退影響、2019年の米州における米国会計基準(ASC606)の適用影響、米国のスキンケアブランド「Drunk Elephant」の買収影響を除く

売上⾼(億円)営業利益(億円)売上高前年比 実質ベース(特殊要因除く)(現地通貨ベース)

引き続きプレステージブランドが成長をけん引

プレステージブランドは、売上高構成比の約半分を占めるなど、引き続きグローバルでの成長の大きなけん引役となっています。中でも「SHISEIDO」は世界85の国と地域で展開し、2,000億円規模のブランドに成長しました。また、日本発のグローバルコスメティクスブランドである「エリクシール」、「アネッサ」も引き続きアジアを中心に大きく売上を伸ばしました。
今後もマーケティング投資の強化により、主力ブランドのさらなる成長を目指します。

主力8ブランドで合計+12%の売上高成長を実現

主力8ブランドで合計+12%の売上高成長を実現

為替換算および米州における米国会計基準ASC606の適用影響除く

中国、欧州、トラベルリテール事業が堅調な成長

事業別では、日本は消費税増税後の買い控えやインバウンド需要の減速の影響を受ける中、引き続きスキンケア、ベースメイク、サンケアの「肌3分野」に注力しました。中国では、香港市場での厳しい環境による影響があったものの、プレステージブランドや「エリクシール」、「アネッサ」等のメイド・イン・ジャパンのコスメティクスブランドが強い成長を継続しました。また、トラベルリテールも積極的なマーケティング投資により、アジアを中心に成長を継続しました。
欧州においても、投資を拡大してきたスキンケア、フレグランスの領域が着実に伸長し、2桁の成長を実現しました。米州では厳しい市場環境の中、引き続き「bareMinerals」の不採算店舗閉鎖などによる収益性改善に取り組みました。

売上高前年比(実質外貨前年比

売上高前年比(実質外貨前年比※)

日本における2018年のアメニティグッズ事業および2019年の皮膚用薬ブランド「フェルゼア」「エンクロン」の撤退影響、2019年の米州における米国会計基準(ASC606)の適用影響、米国のスキンケアブランド「Drunk Elephant」の買収影響を除く