美容情報
「おしゃれなひととき」
2020年
夏・第131号

季節からの贈り物

季節の風物詩を通して、日本の豊かな四季折々(しきおりおり)の彩り、ハーモニーを感じてもらう「季節からの贈り物」のコーナーです。風景は自然界の調和が織りなす芸術作品。あなたの装いにも季節の彩りを取り入れてみませんか。
瞳コンシャスカラーアナリストの湯浅智子(ゆあさともこ)さんによる語りと、本間修治(ほんましゅうじ)さんによる音楽でお届けします。今回のテーマは「あさがお」。夏の情感をお楽しみください。

『あさがお』

夏の朝露を受けてみずみずしい花を咲かせる「あさがお」。
その色は青、紅、紅紫、紫、と色とりどりです。
あさがおの清々しい姿は、夏にひと時の涼しさを感じさせてくれますね。
夏は青い色をたくさん含んだ太陽光が地上に降り注ぎます。
その影響を受けて、あさがおのように青みをベースにした色彩の花は一際美しく輝いて見えます。

あさがおは、奈良時代の末期に中国から遣唐使によって日本に伝えられました。
江戸時代に観賞用として品種改良されるようになると、広く人々に親しまれるようになりました。
花びらの大きさや形にバリエーションがうまれ、色も濃いもの、薄いもの、それらの混色、模様も絞り、縁取り、斑(ふ)入りなど珍しいものが次々と登場していったのです。
そうして今、日本のあさがおは世界でも類を見ないほど、多種多様の品種が存在する花になりました。

たくさんの葉っぱを付けるあさがおのつるは、軒先などを蔦いながらくるくると上に伸びていきます。暑い夏にあさがおの葉っぱはちょうどいい日除けになり、気化熱の効果もあるので部屋に涼を取り入れることが出来ました。
昔の人のそうした知恵が今日ではグリーンカーテン、エコカーテンなどと呼ばれ、再注目されています。

あさがおの蕾(つぼみ)は、花びらを時計回りにねじり合わせながら成長し、開花の時を待ちます。
夏至が過ぎ、夜の時間が長くなった頃、折りたたんでいた花びらを反時計回りにゆっくりとほどきながら花を開かせます。
いくつもの花が次々に咲くので、私たちは真夏の間あさがおの花々が折り重なって咲いているのを楽しむことができるのです。

あさがおの色彩豊かな彩りや模様を夏のファッションに取り入れてみましょう。
あさがおの花のシルエットを意識してフレアスカートを履いてみませんか。
淡い色彩をチョイスすると、涼しげなイメージのコーディネートに仕上がります。
スカートの素材は、あさがおの繊細な花びらを連想させる透け感のある薄いリネンやシフォンなどがおすすめです。発汗性のよいサラッとした生地がさわかな気分にさせてくれます。
浴衣やサンドレスにあさがおの花々や柄などのデザインをあしらうのも素敵です。

また、つるくさをモチーフにした螺旋(らせん)状のアクセサリーは夏風に揺れているようで風情がありますね。
アイシャドウはあさがおのように涼しげな色合いのブルー系やパープル系をポイントに取り入れます。リップは夏の光に艶めく透明感のあるグロス使いがおすすめです。

日中は強い陽射しが照りつけるこの季節。
あさがおが咲く時間と同じくらいに早起きをして、朝露に濡れた新鮮な空気を味わってみましょう。
清々しさの中に美しい夏の輝きを感じるはずです。
そんな「おしゃれなひととき」楽しんでみませんか。