美容情報
「おしゃれなひととき」
2019年
夏・第127号

季節と肌

「夏の2つの天敵とは!? 基本のお手入れと栄養バランスで対抗しよう」

次は、「季節と肌」のコーナーです。
夏の美肌には、2つの手強い天敵がいます。1つは、多くのかたが思い当たると思いますが、「紫外線」です。紫外線は、日焼けを起こしてくすみやシミ、ソバカスの原因になるだけでなく、肌の乾燥やハリの低下なども招きます。サンサンと日差しの降り注ぐ日には、皆さん日焼け止めや帽子などで紫外線対策に気を配ることと思いますが、うっかりしがちなのが、曇りや雨の日。例えば昨年の6月の東京では、すっきり晴れた快晴日は6日しかありませんでした。そうするとつい、6月中はまだ紫外線は気にしなくていいかな、と思ってしまいがちですが、6月の紫外線の強さは1年の中でも最高レベル。しかも、日差しのない雨の日でさえ、晴天の日の2割ほどの量の紫外線が降り注いでいるのです。夏の間は、どんなお天気でも油断せず、紫外線対策をしっかり行うことが大切です。
もう1つの天敵は「乾燥」です。「夏に乾燥?」と、不思議に思うかたもいらっしゃるかもしれませんね。日本の夏は湿度が高いイメージがありますが、冷房の効いた室内は、実は真冬並みの低湿度になっていることも少なくないのです。外の気温が高いため、汗や皮脂の分泌が増えて肌はうるおっているように感じるのですが、冷房の効いた室内に入ると、気づかないうちに肌からは水分が奪われています。特に要注意なのが、お風呂上がり。暑いしベタベタするから洗顔後は何もつけたくないと、そのまま扇風機や冷房の風に当たっていると、肌はあっという間に乾燥してしまいます。この「隠れ乾燥」が進むと、肌の水分と皮脂のバランスが崩れて、ベタつきを強く感じるようになります。さらに、ベタつくからといって何度も顔を洗ったりすると、もっと乾燥が進んで、肌のバリア機能低下にもつながります。
隠れ乾燥の悪循環に陥らないためには、洗顔後に化粧水と乳液できちんとお手入れをしてすこやかな肌を保ち、肌の保湿機能とバリア機能を保つようにすることが大切です。暑くてお手入れする気にならない、というときにおすすめなのが、化粧水によるパッティング。化粧水をコットンにたっぷり含ませて、ほおなどほてりやすいところを中心にパッティングすると、涼しさを感じられて、気持ちよくお手入れできます。また、冷蔵庫で冷やして使えるタイプの化粧水を選ぶのもいいですね。
うるおった肌を保つことは、美白ケアのためにもなります。毎日の基本のお手入れがおろそかになっていないか、時々見直してみましょう。
夏の2つの天敵に対抗するには、栄養バランスを整えることも重要です。体が夏バテしてしまうと、肌の基礎力も落ちてしまいます。きちんとスキンケアをしているのに肌がくすんできたり、ハリや弾力がなくなってきたなと感じたら、日ごろの食事や睡眠など生活習慣も見直してみましょう。
保湿やバリア機能を高め、うるおいのある肌に導く栄養素には、ブロッコリーやこんにゃくに含まれるセラミド、あさりや黒酢に含まれるDアミノ酸、カボチャやニンジンに含まれるビタミンAとカロテン、牛すじやなんこつに含まれるヒアルロン酸などがあります。また、食物繊維やオリゴ糖などと共に水分をたっぷり摂って、腸内環境を整えることも大切です。毎日の食事にバランスよく取り入れて、体の中からもうるおいのある肌づくりを目指しましょう。