美容情報
「おしゃれなひととき」
2019年
夏・第127号

季節からの贈り物

季節の風物詩を通して、日本の豊かな四季折々(しきおりおり)の彩り、ハーモニーを感じてもらう「季節からの贈り物」のコーナーです。風景は自然界の調和が織りなす芸術作品。あなたの装いにも季節の色の調べを取り入れてみませんか。
瞳コンシャスカラーアナリストの湯浅智子(ゆあさともこ)さんによる語りと、本間修治(ほんましゅうじ)さんによる音楽でお届けします。今回のテーマは「七夕」。夏の情感をお楽しみください。

『七夕』

夏になると思いだされる「七夕」の物語。離れ離れにされてしまった織姫(おりひめ)と彦星が、一年に一度だけ、七夕の日に再会できるというのは、なんともロマンチックなお話ですね。でも雨が降ると二人は会えないそうです。今年は晴れるといいですね。

「七夕」のお祭りは奈良の昔から、宮中、将軍家で続けられてきた歴史的な行事で、江戸時代になると笹飾りとして笹に五色(ごしき)の短冊を掛ける風習が民間にも普及していきました。五色とは「青・赤・黄・ 白・黒(紫)」のことで、古代中国の陰陽五行説に基づいています。
七夕の笹飾りは願い事や七夕にちなんだ言葉を短冊に書いて笹に結びます。最近の傾向として短冊や笹飾りはパステルトーンなど淡い色合いが増えているようです。色とりどりの短冊が風に揺らぐ姿は、嫋やかな(たおやかな)夏の情緒を感じさせてくれます。あなたはこの夏どんな願い事を短冊に綴りますか?

笹の葉は青みに寄った淡い緑色です。涼やかな色の笹の葉が風にゆすられ「サラサラ」と鳴る音は、夏の暑さを一瞬忘れさせてくれます。笹飾りの風習は、自然の色や音から涼を得ようと考えた先人たちの知恵でもあったのです。

七夕の時期は、空気中に水分が多く靄(もや)がかかりがちです。雨が降るのは困りますが、この光を帯びた独特の空気感が七夕の物語をより幻想的に演出していると私は感じます。

七夕飾りの彩り、素材感を夏のコーディネートに取り入れてみましょう。
笹飾りに結ばれたパステルトーンの短冊の様に複数の淡い色合いを使った浴衣やワンピースなどは、夏の景色にぴったりとマッチしておすすめですよ。織姫の纏う羽衣のように、シフォンなど透け感のある生地をファッションに取り入れてみるのも夏らしくていいですね。風に揺れる軽やかな布の動きが涼しさを感じさせてくれます。
アイシャドウやリップは、笹の葉に付いた水滴のように淡く光を反射するものを使うと、お肌の透明感が少し増して清涼感を演出してくれます。

パステルトーンの浴衣を着て夜風を感じながら天空の恋人達の再会を願う。
そんな “おしゃれなひととき” 過ごしてみませんか?